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「紺碧の海」に誕生した機能性食品
● 日本一の長寿県は「海の幸の宝庫」 紺碧の海原に浮かぶ太陽の島・沖縄−その名前から誰もが真っ先に思い 描くのは、躍動する生命、そして弾むような健康でしょう。沖縄が日本一の
長寿県だからでもありますが、理由はそれだけではなさそうです。 この地球上に40億年前、初めて生命が誕生したのは海中でした。荒々しい 世界に、酸素を必要としない藍藻類が誕生したのです。やがて藍藻類が出す
酸素を利用する生物が生まれ、原始の生命は進化を遂げていくのですが、私 たちの遺伝子にはきっとその生命誕生の遠い記憶が刻まれていて、太陽にき らめく海原に「生命=健康」のイメージを感じ取るのに違いありません。
植物に囲まれたときの心の安らぎ、海中に繁茂する海藻(海草)の群生を 目にしたときの胸のときめきも、そんな遠い記憶の賜物なのでしょう。 この生命を育んだ大海原が、健康を願う私たちにとって大切な何か≠
送り届けないはずがありません。その大事な一つが海藻だったのです。
● 沖縄発=新ヘルシー情報の中身は「フコイダン」
海藻といえばノリ・コンブ・ワカメ・モズク・ヒジキなどが、すぐに頭に、
浮かびます。おいしい食材としてばかりではなく、カルシウムやようそ沃素などのミ
ネラル、ビタミンなどの栄養源として、さらに近年はヌルヌル成分であるア
ルギン酸(食物繊維)のコレステロール吸収抑制作用、ラミニン(糖タンパ
ク質)の血圧降下作用などの機能性も注目されてきました。
ちなみに、「海藻」は海中に生えて胞子によって繁殖する藻類(緑藻類・
褐藻類・紅藻類に大別される)をいい、「海草」は海岸近くの海中に生える、
花を咲かせて種子で繁殖する植物(アマモ・イトモなど)をさします。
ところでこの海藻から新しく見出され、私たち誰もが心したくてはならな
いガンに対する特別な効能=i有効作用)が認められた機能性成分があり
ます。それが「フコイダン fucoidan」という多糖体(科学的には「フコー
ス」を主構成糖として硫酸やウロン酸が結びついた物質)です。
フコイダンは、海からやって来た新しい抗ガン物質≠ネのです。
「オキナワモズク」にはフコイダンが豊富
● 沖縄特産のモズクとフコイダン
フコイダン(海藻多糖体)の抗ガン作用や抗潰瘍作用、コレステロール低
下作用などが順次立証されてくると、それではどんな海藻類からフコイダン
を精製すべきか、機能性の優劣はどうかという問題が浮上しました。
古くからの貴重な食材であるコンブは、年々需要が増える反面、収穫を増
やすのは容易ではありません。そこで注目されたのが、沖縄で人口養殖に成
功し、今や国内生産量の90%を占めるようになったモズクでした。
全国で10数種類あるモズクのうち、沖縄で養殖されているのは2種類です。
(1)オキナワモズク(ナガマツモ科。学名:Cladosiphon okimuranus)褐
藻類。西表島から奄美大島に至る海域の特産種。粘性に富み、太さ1.5〜
3.5o、長さ25〜30p。海面に張った大きな養殖網に繁茂させます。
(2)モズク(モズク科。通称:いともずく。学名:Nemacystus decipiens
褐藻類。同種の九州以北産のものはホンダワラ類に着生しません。
このうち白羽の矢が立ったのが、琉球大学農学部生物資源科学科の分析で
フコイダンの収量が3倍強も多いことがわかったオキナワモズクです。
オキナワモズクは高純度のフコイダンが採れる
●同じく琉球大学の研究によって、オキナワモズクのフコイダンの化学組成
は、全糖(67.2%)、ウロン酸(13.5%)、灰分(23.0%)、硫酸(11.9%)、
水分(3.2%)であること、またその構成糖の大部分は「L−フコース」
で、他にわずかに含まれる「D-キシロース」とともに、フコイダンの有効
作用の主軸を形成していると推定されたのです。
さらに重要な事実もわかりました。例えばコンブなどからフコイダンを調
整しようとすると、ヌルヌル成分であるアルギン酸などが混入して精製には
相当の困難が伴うのですが、コンブに比して約5倍のフコイダンを含むオキ
ナワモズクでは、その問題が容易に、解決できることがわかったのです。
こうして純粋なフコイダンを、能率的に精製する道が開かれました。
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